241: 高峰原妙禅師語録
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二巻

元代臨済宗、高峰原妙(一二三八-九五)の語を集める。原妙はその下に中峰明本を出したことで最もよく知られる。続蔵の底本は明の続蔵本で雲棲&C0-DBC8;宏が序を加え、雲隠の弘礼が重梓したもので、参学門人の編になる「湖州双髻庵法語」と「杭州西天目山師子禅寺法語」のほか、「示禅人」と題する数篇の法語を上巻とし、拈古、頌古、法語補遺、偈頌を集めて一巻とし、末尾に行状二種と塔銘を付している。ただし別に日本で元版を覆刻した五山版は、巻首に性存居士序、巻末に浄日、可湖の跋あり、明本の原型を知るに足る(川瀬一馬『五山版の研究』 三七八頁)。また、続蔵のよる『高峰和尚禅要』は、隆慶四年(一五七〇)に無等山安心寺で開刊された朝鮮本を写したもので、その本づくところは侍者持正録、参学直翁居士洪喬祖編であり、至元甲午(一二九四)の序があり、姑蘇永中上人の刊行したもの。開堂普説、示衆、小参、法語等を集録する。早くより朝鮮に伝わったらしく、すでに弘治十四年(一五〇一)、嘉靖四年(一五二五)の刊記あるものや、序跋の位置の異なるもの、その他がある。『高峰禅要』は朝鮮でもっともよく読まれたようで、近世日本禅への影響も大きい(黒田亮『朝鮮旧書考』一四二 頁)。