216: 真歇清了禅師語録
目次 < >

二巻

真歇清了(一〇八八-一一五一)の上堂と『信心銘』の拈語を集めたもの。日本に古く伝えられた二種の写本の校合。真歇清了は、宏智正覚とならんで、丹霞子淳の法をつぎ、宋代曹洞宗に重きをなした人で、特にわが道元がその四世に当る天童如浄に嗣いだために、日本曹洞宗の源流とみられる。上巻の『劫外録』は、紹興二十八年(一一五八)に中橋居士呉敏の序あり、侍者徳初、義初等の編であり、上堂、元衆のほかに機縁と偈頌をあわせ収め、末尾に宏智正覚が撰した「崇先真歇了禅師塔銘」と諸録に散見する真歇の語を付し、 下巻に『信心銘』の拈語一篇を収める。『信心銘』の拈語に跋を付している義遠は、おそらく天童如浄に嗣ぎ道元に『天童如浄禅師語録』を送り来った人であり、その伝来を知るに足るものがある。『続開古尊宿語要』は、抄録ではあるが、現在唯一の宋本で、『劫外録』を補うに役立つ。