123: 雪峰語録
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二巻

雪峰真覚禅師語録(&C0-BBD4;中得山居士林弘衍編次)

唐末の禅僧、福州雪峰義存(八二二-九〇八)の語録。上下二巻の外に年譜および古版の序跋、「雪峰崇聖禅寺碑記文」「雪峰禅寺二十四景詩」などを付録する。続蔵の本は、元禄十五年(一七〇二)の覆刻で、卍山道白の後記があり、これによると本書は先に独庵玄光が覆刻した『玄沙広録』三巻につぐもので、元禄十四年にすでに成ったのち、新たに得られた付録資料を入手し、これを別本にしたといっている。特に天聖壬申(一〇三二)の王随の序や、元豊三年(一〇八〇)の孫覚の序は宋本の存在を語り、年譜は至治辛酉(一三 二一)に雪峰悟逸が編したもの、「雪峰崇聖禅寺碑記文」は資善大夫行在礼部尚書胡&C3-5535; が宣徳八年(一四三三)に撰したものの、永楽元年(一四〇三)の補版とされて、いずれも元明の資料として重要である。また、林弘衍の編集は、崇禎己卯(一六三九)のことで、彼は本書とともに『玄沙語録』をも編していて、後者に序を寄せた湛然円澄門下の石雨明方が、本書のために戊寅(一六三八)に記した序と、林氏の同学余集生が黄元公居士に答えた書をあわせ刻している。両書は単に雪峰、玄沙の語を知るにとどまらず、明末清· 奄??福州における禅宗再興の資料といってよい。黄檗山隠元の渡来は、あたかもこれにつづく時期である。