109: 睦州和尚語録
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一巻

睦州は俗姓陳、諱を道蹤といい、法を黄檗に嗣いで睦州観音院にあり、のち衆を捨てて開元寺の房に住し、蒲鞋を売って母を養い、陳蒲鞋とよばれた人。古くよりその語を伝えるものがあったらしい。『古尊宿語要』の本は巻首に序あり、『古尊宿語録』はこれを巻末に移す。本文は末尾の部分にやや異なるところがある。睦州の伝は、『祖堂集』十九、『伝灯録』十二、「睦州影堂序」(『石門文字禅』二十三)な どが詳しいが、古伝はいずれも寿九十八、臘七十六というのみで寂年の記事を欠く。乾符四年(八七七)の寂とするのは、『釈氏稽古略』三の説。