062: 梁朝傅大士頌金剛般若経
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一巻

巻首に序があり、梁の武帝が宝志を請じて『金剛経』を講ぜしめんとしたところ、傅大士こそ適任であるとしたので、あらためて傅大士を請じたところ、柏板を求めてただちに四十九頌を頌って去り、武帝が何ぴとかと問うと志公は答えていう、弥勒が帝化を助けるために分身し、下生したのである、と。帝はいよいよ珍仰してこの経頌を流行せしめたとするもの。もとより仮託の書であり、『釈門正統』八の傅大士章は、これを偽作と断じている。頌の内容は法相唯識の色彩が強く、唐代中期以後のものであり、武帝と宝志との問答は、達摩の伝説に類似する。た· ??し、唐中期以後における本経の流行はきわめて盛んで、ウイグル語訳のテキストも知られる。