212: 丹霞淳禅師語録
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二巻

宋朝曹洞宗の再興、丹霞子淳(?−一一一九)の語を集める。子淳は、宏智正覚と真歇清了の二弟子を出し、真歇の系統に天童如浄が出て、わが道元の師となる。日本曹洞宗の源流として重要であるが、その語録は早く伝を断ったらしい。現存の本は、総持寺太容梵清(?−一四二四)の写本によって、江戸中期に良機が刊行したものを上巻とし、その後さらに若干の増補と頌古百則を加えて下巻としている。上巻は、はじめに宝永庚寅(一七一〇)の万山祖縁の序があり、「随州大洪山淳禅師語録、嗣法小師慶預校勘」と題し、上堂のほかに真賛、偈頌をあわせ収 ゚、末尾に良機の跋がある。大洪山時代の語が中心で、この部分については伝来明確であるが、その他の語録はすでに失われたらしい。下巻の増輯は、何人によるのか明らかでないが、林泉従倫の『虚堂集』による頌古一百則に、真歇、宏智の参問を含む数則の上堂問答と挙古をあわたもの。ただし、頌古は『虚堂集』と順序の異なる部分があり、上堂問答はその伝来を明らかにしえない。