208: 虚堂録
目次 < >

十巻

南宋末の禅僧、虚堂智愚(一一八五−一二六九)の語録。参学妙源等の編集で、前録七巻に嘉興府興聖禅寺より径山万寿寺に至る十会の上堂と、法語、序跋、真讚、普説、頌古、代別、仏祖讚、偈頌等を収め、続輯三巻に後録を補遺し、咸淳五年(一二六九)に福州鼓山で刊行したもの。あたかも入寂の年であるが、生前のことである。虚堂は、大応国師南浦紹明の師に当るので、語録は出版と同時に日本に伝わり、さらに宋版に漏れた作品と「行状」を合わせて覆刻される。中世日本の臨済宗でもっとも広くよまれた語録の一つで、無著の『虚堂録犁耕』三十巻は Aそれらの成果のすべてを集大成している。「国訳禅宗叢書」二−六・七・八にも収める。