138: 景徳伝灯録
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三十巻

法眼下三世、宣慈禅師道原の編。元刊本末尾の鄭&C3-2D22;の跋によると、湖州鉄観音院拱辰の著なりとも言う。景徳元年(一〇〇四)に成り、楊億が校定して、真宗に上進し入蔵を勅許された。禅宗の史伝の書の最も代表的なもので、唐代にできた『宝林伝』『続宝林伝』『真門聖胄集』などの後を承けて、達摩禅の伝灯相承説を大成し、資師の機縁の語句を集録したもの。過去七仏より西天の二十八代、東土の六代を経て、法眼文益の嗣に至るまでおよそ五十三世、一千七百一人(うち九百五十一人のみ立伝あり)に及んで、さらに ェ尾に、偈賛、頌銘、歌箴等の代表的なものを併せ録する。「五灯録」の一つ。正蔵に収めるものは、巻首に楊億の序と、元の延祐重刊の状、および西来年表、巻尾に楊億が李維に送った書、長楽鄭&C3-2D22;の跋、天童宏智および劉裴の紹興重刊の後序等を付しているが、楊億の序以外はいずれも重刊の際に加えられたものである。「四部叢刊」の本もまた宋刻というけれども、当初のままではないようであり、今日としては醍醐寺や東寺に存する福州東禅寺版大蔵の本(元豊三年刊)をもって最古とする。なお、景祐元年(一〇三四)に、丞相王隋が本書を刪定して『 伝灯玉英集』十五巻を編していて、同書もまた入蔵を勅許された(『宋蔵遺珍』上四−五)。