126: 玄沙語録
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二種

雪峰義存に嗣ぎ、その三世に法眼宗を出す玄沙師備(八三五−九〇八)の語を集めたもの。「福州玄沙宗一禅師語録」ともいう。前者は、下野の水代太平山中寺に伝えられた元版を元禄三年(一六九〇)に重刻したもので、はじめに東&C3-3E47;心越(一六三九−九六)の「新刻玄沙録序」があり、末尾に径山独庵玄光の「日本&C0-E86A;唐福州玄沙宗一大師広録後序」があって、日本における重開の事情を語る。底本となったのは、宋の元豊三年(一〇八〇)に高郵の孫覚が序を付した本であり、上巻の題下に「光化三年歳次庚申参学小師智厳集」とあり、中巻の末 には泰定乙丑(一三二五)重刻の刊記あり、下巻の末には将仕郎試秘書省校書林&C5-5536;撰の「唐福州安国禅院先開山宗一大師碑文」を付している。第二の本は、右とはおそらく無関係に新たに編せられたもので、はじめに天啓丙寅(一六二六)撰の湛然円澄の序あり、上巻は玄沙の略伝と上堂、中下巻は玄沙の機縁に対する諸禅師の拈頌を集めている。両本とも、古版も別本もないようであり、玄沙の語録としては唯一の基本資料である。特に前者に序を付している孫覚は、『雪峰語録』にも序を加えている。雪峰と玄沙の語は、宋代 ノ共に行なわれたらしい。また、後者は同じ編者によって、『雪峰語録』と同時に編せられている。