110: 黄檗山断際禅師伝心法要
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二巻

すでに解説したように、『伝心法要』と『宛陵録』は宋初にすでに定本ができあがり、かつて福州版大蔵経に入蔵した。当時、洪覚範が序を加えて単行したものがあり、序のみを『石門文字禅』二十五に伝える。正蔵四十八の本は明蔵を底本としたために、最後の上堂が多い。『四家語録』の本もまた『宛陵録』の後半に変化がある。この本は、中国では金陵刻経処の上下二巻本(光緒十年〈一八八四〉刊)に承けられる。しかし、『伝心法要』と『宛陵録』の原型は、本書に収める宋本がよく、『祖堂集』十六、『伝灯録』九、『広灯録』八、『宗鏡録』五、十一、二十四、九十八等の引用が参考となる。また、篇者裴休の伝は『旧唐書』一七七、『新唐書』一八二、『仏祖通載』十七等に見える。