083: 血脈論
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一巻

『少室六門』二、『禅門撮要』

菩提達摩に帰せられる作品。唐中期の出現。見性を強調し、達摩の血脈がそこにあるとする。『悟性論』『観心論』とともに、平安末期に日本に伝わり、達摩宗のよるところとなったようで、かつて金沢文庫にその本が存したという。抜隊の『塩山和泥合水集』にも引用があり、日本では広く読まれたらしい。続蔵に収める本は、紹興癸酉(一一五三)に見独老人任哲が付した序があり、おそらくは鎌倉時代に伝来したテキストであろう。