069: 禅門秘要決
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一巻

六祖慧能に嗣いだ永嘉玄覚(六七五−七一三)に帰せられる『証道歌』と同本。標題下に招覚大師一宿覚の名があり、テキストとしては従来の『証道歌』のそれよりもすぐれた部分を含む。この作品の発見事情は、胡適の「海外読書雑記」(『胡適文存』三集−四)に詳しい。『証道歌』は古くより『伝灯録』三十に収められ、『宗鏡録』にも多くの引用があり、『祖庭事苑』七にすでにこの語釈を収め、別に数部の注釈を伝える(続蔵二−十九)。また、唐代の伝承について は、円仁の『慈覚大師在唐送進録』その他に次の記載があることを注意しておく。

○ 仏性歌 一巻 沙門真覚述

○ 曹渓禅師証道歌 一巻 真覚述

○ 最上乗仏性歌 一巻 沙門真覚述

○ 見道性歌 一巻 永嘉  なお、『四部録』では、『永嘉真覚禅師証道歌』とよばれる。