051: 頓悟真宗金剛般若修行達彼岸法門要決
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現存約一七一行。全体はなお知られないが、慧光の『頓悟真宗論』と類似し、北宗禅後期の綱要書の一つ。候莫陳&C0-DA7C;が問い智達禅師が疑問を決する形をとっているが、いずれも同一人物で、先天元年(七一二)十一月五日、棣州刺史劉無得が付した巻首の序によれば、候莫陳居士は雍州長安の人、俗名は&C0-DA7C;、法号を智達といい、嵩山にあること二十余年、はじめ安闇梨に師事し、のち秀和尚に参じて口決をうけたとする。鈴木大拙の『禅思想史研究第二』の末尾に収める「師資七祖方便五門、摘句抽心録之如左」と称する ものは、本書の抄録であり、別に『少室逸書』に収める「慧達和上頓悟大乗秘密心契禅門法」(致八十六)もまたその一部である。智達は一名慧達ともいったらしい。さらに上山大峻の報ずるところによると、この文書の全体にわたるチベット訳が存するようで、初期の禅宗ではかなり重視せられていたらしい。